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第3章 :z/Linuxに触れてみよう
3z/Linux構築手順-仮想デバイスの作成からHercules導入開始まで
このページでは構築手順のうち「仮想デバイスの作成」、「Hercules用ハードウェア定義ファイルの作成」、「Herculesの起動~導入開始」を説明します。
3.仮想デバイスの作成
ゲストOSがディスクとして使用するためのファイルを作成します。
コマンドプロンプトを起動し、作成先のディレクトリへ移動。以下のコマンドを実行します。
作成先のディレクトリには9GB程度の空き容量が必要になります。
この例では G:\hercules という場所に仮想ディスクを作成しています。
導入される環境に合わせて変更してください。
C:\Documents and Settings\user>G: G:\>cd hercules G:\hercules>dasdinit -lfs 1000.3390-9 3390-9 SLES01 |
4.Hercules用ハードウェア定義ファイルの作成
上記と同一のディレクトリに sles10.conf という名前のファイルを作成してください。
ファイルには以下の内容を記載してください。太字部をホストOSの環境に合わせて変更してください。
# # Hercules Emulator Control file... # Description: # MaxShutdownSecs: 15 # # # System parameters # ARCHMODE z/Arch CNSLPORT 3270 CONKPALV (3,1,10) CODEPAGE default CPUMODEL 2097 CPUSERIAL 002623 CPUVERID 00 ECPSVM NO LPARNAME SLES MAINSIZE 1024 <- ゲストOSに与えるメモリサイズ # ホストOSのメモリが使用されます。 MOUNTED_TAPE_REINIT DISALLOW NUMCPU 2 <- ゲストOSに与えるCPU数 OSTAILOR LINUX PANRATE 50 PGMPRDOS RESTRICTED SHCMDOPT NODIAG8 SYSEPOCH 1900 TIMERINT 50 TZOFFSET +0900 YROFFSET 0 HERCPRIO 0 TODPRIO -20 DEVPRIO 8 CPUPRIO 15 # DASD Devices 1000 3390 1000.3390-9 #1001 3390 1001.3390-9 #1002 3390 1002.3390-9 # ## CTC Adapters # 0F00-0F01 CTCI aaa.bbb.ccc.100(※1) aaa.bbb.ccc.2(※2) # # ※1 ゲストOSに割り振るIPアドレス # ※2 ホストOSのIPアドレス(実際に使用しているIPアドレスにしてください) |
5.Herculesの起動~導入開始
Herculesのインストールによって作成される「Hercules Command Prompt」を実行するとコマンドプロンプトが実行されます。
先ほど仮想デバイスを作成したディレクトリに移動し、以下のコマンドを実行するとHerculesが起動します。
G:\hercules>hercules –f sles10.conf |
上がHercules起動時の画面です。
この状態で以下のコマンドを実行するとインストールが開始します。
i:\ はDVDを読み込んでいるドライブ名に変更してください。
ipl i:\suse.ins |