ITアセスメントサービスでシステム基盤、運用の改善を
「自社のシステム運用の品質や水準はどの程度なのか?」
運用現場において、漠然とした課題感と現実の障害発生などの事象に悩むIT管理部門において、経営層に改善の必要性を訴求するために当社が第三者的な立場で評価・改善サービスをご提供し、環境改善と運用品質の抜本的な改革を実現いたしました。
業種:医療系サービス
01
システム運用管理の課題
日々業務に忙殺され、インフラ整備や運用改善が進まない…
IT 部門でも特に「システム基盤に関わる各種企画やイベント対応」が山積している中で「日々の運用保守業務」も回さなければならない、予算も少なく体制も拡充しにくい「インフラ担当部署」は悩みが多いと思います。実際そういった悩みを抱え、自助努力では立ち行かなくなったお客様からご相談をいただくケースがほとんどです。
- システム運用管理がしっかり回っていない、そもそも枠組みが整備できていない
- 個人のスキルに依存
- 業務負荷の集中、慢性的な高負荷
- 課題対策や改善が遅々として進まない
- 要員とスキル不足が深刻でベンダーコントロール、プロジェクトマネジメントに手が回らない。結果、品質が悪くトラブルが頻発
02
課題を整理して改善ポイントを探る
課題が曖昧で何から手を付ければよいのかも分からない…
まずは現場の状況を見て二人三脚で改善策を考えてほしい。
紋切り型の決まり切ったサービスメニューとプロセスに沿って対応します。という答えは決して求められていない。
漠然とした課題感から、お客様内部に踏み込んで課題を明確化することが重要と捉え、まず対面でのヒアリングを十分に行うことを提案し、課題を洗い出した上で優先順位をつけて対応策を考えていきましょうという2段階で進めるアプローチをとりました。
03
実効性のある課題解決案を作成
2ヶ月のアセスメントで「システム運用/保守」の課題抽出と改善実施計画まで
アセスメントフェーズは約2カ月を掛けてまずは「システム運用/保守」面の各領域に絞って行うことにしました。
IT 基盤に関する課題や要求も多々ありましたが、まずは現状の「システム運用/保守」業務の課題について対策しないことには、IT 基盤の課題対策のためのパワーを確保することは困難という判断での結論でした。
以下、アセスメントの進め方と課題一覧など成果物のサンプルです。
アセスメントの進め方
課題一覧(一部抜粋)
課題への対応策一覧(一部抜粋)
課題対応計画案
各課題対策の実行計画(一部抜粋)
まずは「インシデント/障害対応」に多くのパワーを割かれている現場において、より「無理、無駄」を省き対応の品質を改善できるか、が大きなテーマであり、監視とインシデント管理の情報連携をロスなく、関係者が必要な情報を必要なタイミングで参照更新できるか、対応ステータスをよりタイムリーに把握することが改善のキーとなりました。
また「インシデント/障害対応」の改善と並行して関連性の高い「システム監視」についても具体的に既存の監視実装を把握したうえで、使用ツールを一本化したり、不足する監視項目の充足を具体的にしながら関係ベンダーの協力を得ながら改善を進めました。
さらに関連する「システム監視」「問題管理」「変更管理」「構成管理」に広げて、各領域のプロセス連携、全体のフローやルール整備を進め、担当者に個人依存せずに運用継続可能なフレームを整備しました。
各担当者への個人依存が大きな障壁となり ASIS 全体像の把握に苦労しましたが、現場に入り込み二人三脚ですすめるというスタンスがお客様の協力を得る上で最大の効力を発揮しました。
04
課題の解決
システム課題の改善や新規要求の実現に
まず「システム運用/保守」をターゲットとして改善を進めてきましたが、ひと段落ついたのちにシステム面での課題対応に移行しました。
業務システムの性能問題の改善として「SQL およびプログラムのパフォーマンスチューニング」「DB サーバー再構築」など技術面やプロジェクト推進面をリードしてお客様や関係ベンダーの協力を得ながら短期間で改善結果を出しました。また JSOX 対応の一環として「特権 ID およびアクセス権管理」のソリューション導入と関連するインフラ面の整備についても同じく短期間で要求を実現のお手伝いをすることもできました。
05
さらなる運用環境のレベルアップを目指して
寄り添いながら最適なソリューションを考える
今回の最新事例以外に過去いくつものお客様に対してITに関するアセスメントと改善支援を実施しており、相当の知見や手法も蓄積しています。今後 DX など経営に IT を積極的に導入する動きはより急速に進みます。IT 技術は日進月歩で発展し、それらを適切に評価し導入することは多くの企業 IT 部門にとって難題となっています。
これからは自前で難題にあたることの限界を見据えて、「寄り添いながら最適なソリューション」を考え実現できるベストパートナーを確保することが重要になることは明白です。
当社は「お客様のそばで、お客様のための IT を」をモットーとし縁の下を支えるべく、そういったお悩みにより柔軟かつ最適に対応できる企業を目指し、貢献できるよう精進してまいります。ぜひ一度お声がけください。