アークシステムの業務事例

オープン基盤ソリューションの事例

システム評価改善の事例

ITインフラと運用の改善を目的としたアセスメントと改善の実施

急速にダウンサイジングを進めてきた某物流大手企業では、新規システム導入やITインフラの拡大スピードに運用や体制が追随できず、「障害の多発」、「復旧への不安」、「サービスレベルの低下」、「運用コストの増大」など多くの問題を抱えていました。

これら諸問題の改善のためITサービス全般を対象に、インフラと運用に関する現状の分析/評価と改善策の提示(アセスメント)の依頼を受け、お客様システム部門の協力を得ながら実施した「調査/分析評価」の結果から各課題への改善策を提案いたしました。

提案内容はもとより取り組みスタンスや技術力も評価いただき、改善計画立案と改善実施まで一貫した支援を実施いたしました。

お客様の業種

物流

お客様の目的

ITサービス全般におけるインフラと運用に関する諸問題の改善

アークシステムの支援の特徴

  • システム部門の現場に踏み込んでお客様の問題意識の本質を見極め、課題解決に向けた具体的な道筋を提案
  • ゴール(目的、目標)を明確にしつつ、お客様の「コスト感」、「達成レベル感」、「スピード感」、「優先順位」を適切に把握し、柔軟かつバランスよく現実的な解決策を提案
  • 特定ベンダーの製品やサービスに縛られることなく、中立的な解決策を立案し解りやすく提示
  • アセスメントとしての現状調査、評価および解決策の提示だけではなく、改善そのものもお客様と一緒になって実施
  • お客様自身で継続的に改善していけるようPDCAサイクル、改善マインドの定着を支援

プロダクト

ポイント

  • 出来合いの定型的なサービスメニューや手法を当てはめるのではなく、お客様ニーズや課題を充分に理解し実情に沿って柔軟に、共に解決した事例です。
  • 形式的なヒアリングだけでは見えてこない課題の本質を、個別ヒアリングや実環境調査まできめ細かく実施することで浮き彫りにし、ITサービス全般の可視化を実現しました。現状を共通の言葉で認識することで課題解決に向けてのアクションが明快になりました。
  • 当初期待いただいた取り組みスタンスはもちろん、課題解決策立案にあたっての技術力にも評価をいただき改善策の実施フェーズまで一貫して実施いたしました。
  • 可視化のための手法はお客様IT環境全体を俯瞰するために活用されるなど副次的な効果もでています。

ITアセスメントに至った経緯

お客様のシステム部門ではダウンサイジングを急速に進めたことで新規システムの導入やITインフラの拡大スピードにインフラチーム体制や運用整備が追随できず、次のようなさまざまな課題を抱えていました。

  • システム企画/導入/運用の各プロセスが充分に定義できていない
  • 役割分担が不明確
  • プロセス定義が不明確
  • ノウハウ共有とスキル拡充の施策が不充分
  • 障害が頻発し、重大障害による業務停止も発生している
  • システムが不安定
  • 迅速かつ適切に障害対応を行うための手順や体制が未整備
  • リカバリ計画・設計・手順整備が不十分

いくつかのITベンダーやコンサルタントに相談をしたものの、現場の実情や現実を踏まえた解決方法は見つかっていませんでした。当社の「システム部門の現場と一緒になって改善策を立案していく」姿勢に共感いただき、お声掛けをいただきました。

アセスメントの実施概要とスケジュール

ITインフラと運用に関するアセスメント(現状把握と分析評価)を約2ヶ月で実施いたしました。

アークシステム標準のヒアリングシートや課題抽出ノウハウを活用し、さらにネットワーク、サーバー構成などについては実環境調査を行い、インフラ、運用の両面を対象として現状分析、課題抽出、分析評価、改善策検討と実施計画策定(提案)までを実施いたしました。

実施概要

現状分析
(AsIs)
  • ITインフラと運用に関する既存ドキュメントなどからの資料調査
  • ご担当者への個別ヒアリング
  • ネットワーク、サーバー構成など実環境調査
課題抽出、分析評価
  • 上記調査結果を整理し、課題を抽出
  • 課題の原因と影響・リスクについて分析評価を実施
改善策検討
(ToBe)
  • 課題に対する改善策(対策方針)を検討
  • 実施計画策定(提案)

スケジュール

アセスメントのスケジュール

アセスメントで顕在化した課題

アセスメントの結果、インフラ、運用および組織に関して40件を越える課題が抽出されました。大きくカテゴライズすると以下のような課題となります。

  • インフラ面では・・・「システム回復」と「セキュリティ」に関する課題
    システムの基盤としての安全性や可用性に問題が認められました。
  • 運用面では・・・「運用管理プロセス」が定義されていないことに起因する課題
    システムの安定的かつ適切なコストでの運用に問題が認められました。
  • 組織面では・・・「個人依存」と「業務高負荷」に起因する課題
    組織的な業務遂行と改善活動の実施が困難と認められました。

アセスメントで顕在化した課題

提案した改善策と実施効果

アセスメント結果を受けて以下の改善策を提案しました。

当初想定の支援範囲はアセスメント結果報告まででしたが改善実施フェーズも支援することとなりました。お客様担当者とスコープや優先順位を確認しながら実行計画を策定し、マイルストーンを設け状況を見ながら柔軟かつ確実に約2年半かけて推進、実施しました。この結果、アセスメント当初の目的であるインフラや運用の課題解決を達成いたしました。

インフラ改善

  • 業務システムのバックアップ/リカバリ実装の改善
  • 業務システム共通予備環境の整備
  • 社内情報系サーバーリプレース支援
  • EDIサーバーリニューアル支援
  • 業務システム用仮想基盤構築
    • 各拠点に分散していた業務システムを仮想集約(プライベートクラウド環境構築)
    • サービスレベル/保守運用/コスト面の諸問題改善
    • お客様ビジネスの案件受注からデリバリまでのスピードアップ

運用改善

  • 構成管理情報の収集
  • システム監視基盤と運用の整備
  • 障害対応フローと回復手順の整備
  • インシデント/問題/変更管理の整備と定着支援
  • 性能管理の整備と定着支援
  • PC、サーバーセキュリティ対策検討支援
  • プロジェクト推進管理標準手法の整備と定着支援

運用業務支援

  • 上記改善タスクと並行で現場業務や現場状況を把握するために常駐での運用業務支援を実施

お客様の評価

アセスメントに関しては・・・

お客様と一緒になって推進する姿勢に加え、独自ノウハウや技術力にも高い評価をいただきました。

経営層へのアセスメント結果報告もアークシステムが実施し、「言いにくいことを言ってくれた」と感謝され、システム投資の必要性を共通の言葉で認識することができたと評価いただきました。

改善策の実施に関しては・・・

計画した改善策はほぼすべて実施完了し、お客様から評価いただきました。

お客様体制にて日常の運用業務はもちろん継続的な改善活動も可能な状態になりました。

計画外の構築案件についても並行して成功裡に完了。改善完了後も構築案件で継続的に支援いたしました。

最後に

ITの抱えるテーマや課題はお客様の現場において千差万別であり、万能な処方箋などありません。最適な改善策を検討するためにはまず十分な「現状(AsIs)分析」を行い、客観的な視点とITに関する知見による評価を経て、正しい課題抽出を行うことが重要です。

そのうえでアークシステムは、お客様を取り巻くさまざまな制約や前提条件などを確認しながら「あるべき姿(ToBe)」をお客様と共に定め、そこに到達するための「改善タスク」を抽出し、実現いたします。

ITインフラや運用に課題をお持ちの方や、ITアセスメントを検討されている方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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