アークシステムの業務事例

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システム・インフラ基盤の設計・構築の事例

仮想化技術を利用したプライベートクラウドによる「共用インフラ」の設計・環境構築・運用

出版大手A社様における、仮想化技術を利用したプライベートクラウドによる社内アプリケーション向け「共用インフラ」の設計・環境構築・運用事例を紹介いたします。アプリケーションシステムごとに個別にサーバーを構築していた従来の方法に比べると、圧倒的にコストパフォーマンスが向上し、保守・運用コストの低減に貢献しています。

お客様の業種

出版

お客様の目的

インフラの共用化により社内アプリケーションシステムの品質向上、コスト低減、納期短縮を実現すること

アークシステムの支援の特徴

「共用インフラ」環境のみならず運用フレームまでを含めて低コストかつ迅速に構築。「共用インフラ」を含めたオープンシステムのトータルな運用サービスの提供が可能

プロダクト

[ VMware ] [ Windows ] [ CentOS ]

ポイント

  • インフラの共用化により社内アプリケーションシステムの品質向上、コスト低減、納期短縮を実現
  • 仮想化技術の採用で迅速な立ち上げを、プライベートクラウドによりセキュリティとカスタマイズ性および可用性の確保を実現

ITインフラ環境をめぐる課題

A社様では従来アプリケーションシステムごとに個別ITインフラ環境を用意してきたが、品質面、コスト面、納期面において下表のようにさまざまな課題が顕在化してきた。これらを解決するためにクラウドによる「共用インフラ」の導入を検討することになった。

  ITインフラ環境をめぐる主な課題
品質面
  • 個別で構築するITインフラ環境の複雑化による管理の難易度の高さ
  • 適切なサービスレベル(性能等)にもとづくITインフラ環境構築の難易度の高さ
コスト面
  • 個別最適で構築するITインフラ環境による、構築および運用コストの増大
  • ハードウェアやソフトウェアのライフサイクルにもとづくITインフラ環境の再構築によるムダ
納期面
  • ITインフラ環境構築のリードタイムが長く、サービスインが遅延することによる機会損失
  • CPU等のITインフラ環境リソースをオンデマンドで対応できない融通の無さ

パブリック等と比較しプライベートクラウドを選択

ITインフラ環境としてクラウドを考える場合、プライベートとパブリックのどちらが自社要件等に最適かを見極める必要がある。A社様ではこの2つに従来型の個別ITインフラ環境も加えて比較検討を行った結果、プライベートクラウドを選択することになった。

項目 個別ITインフラ環境 プライベートクラウド「共用インフラ」環境 パブリッククラウド環境
利用者 自社のユーザーが対象 自社のユーザーが対象 不特定多数のユーザーが対象
環境 イントラネット イントラネット インターネット
調達・資産管理 自社 自社 ベンダー
運用作業者 自社の運用担当者 自社の運用担当者 ベンダーの運用担当者
カスタマイズ性 特にメニューはなく、都度要件に最適なIT環境を構築 自社要件に即したサービスメニュー・レベルの作成および変更が可能 ベンダー提示のメニューに合わせる必要があり、柔軟性は低め
コスト 各システムで、初期費用・運用費用が必要 初期費用・運用費用が必要だが、共有化によりインフラ環境を個別に構築するよりもコスト削減が可能 従量課金制で初期導入費用は小さいが、ユーザー数、ディスク容量等の利用量が大きい場合は運用費用大
環境利用までのリードタイム 調達と構築のリードタイムが必要 リソースがある場合、迅速に利用開始が可能(リソース不足の場合、調達・構築リードタイムが必要) 常に迅速な利用開始が可能
セキュリティ 自社ネットワーク内環境であり、セキュリティは高い(セキュリティ対策が適切に実施されていることが前提) 自社ネットワーク内環境であり、セキュリティは高い(セキュリティ対策が適切に実施されていることが前提) 一般的に低い(インフラ環境を他社と共有するため、重要データの漏洩等のセキュリティ上の不安あり)
拡張性 自社要件・コストにもとづいた冗長性を確保 リソースの適切な余剰分を保持することで、OSなどの迅速な構築が可能 ベンダーが余剰分も確保し、迅速な対応が可能
可用性 同上 自社要件・コストにもとづいた冗長性を確保 SLAとして稼働率99.9~99.95%保障のサービスが存在(SLA設定なしのサービスも存在)
性能 同上 同上 ネットワーク遅延が起こりやすいことがリスク
既存システムとの連携 既存システムとの連携は容易 既存システムとの連携は容易 データ連携等の既存システムとの連携は比較的高い難易度

システム構成

プライベートクラウドを活用した「共用インフラ」のシステム構成は下の図の通り。仮想化技術を採用している。

仮想化技術を利用したプライベートクラウドによる「共用インフラ」のシステム構成図

アークシステムの支援内容とスケジュール

アークシステムは仮想化技術を利用したプライベートクラウドによる「共用インフラ」の設計から環境構築、運用まですべてを支援している。

2009年11月から「共用インフラ」の設計・環境構築を開始し、2010年8月に運用を開始した。その後、運用課題の洗い出しおよび運用整備を行い、サービスの安定化を図っている。

アークシステムの支援内容 スケジュール
設計・テスト環境構築 2009年11月-2010年3月
本番環境構築 2010年4月-2010年7月
運用 2010年8月-
運用課題の洗い出し/整備、サービス安定化 2011年1月-

「共用インフラ」の利用状況

A社様では「共用インフラ」導入後1年で102OSを仮想環境上に構築した。

 

ハードウェアリソース状況
機器 合計台数 利用台数 空き台数
共用サーバー 31 30 1
共用ディスク 17 14 3
共用ネットワーク機器 46 18 28
共用ラック 5 5 0

 

システム稼働状況
システム名 納品年月 利用形態 利用OS数 利用ディスク容量(TB)
システムA 2010/7 メニュー1 2 2.5
システムB 2010/7 メニュー1 2 1.5
システムC 2010/9 メニュー3 32 10.0
システムD 2010/10 メニュー3 5 2.0
システムE 2010/11 メニュー1 2 0.0
システムF 2010/12 メニュー3 5 2.0
システムG 2011/2 メニュー1 1 0.5
システムH 2011/5 メニュー1 2 1.5
システムI 2011/5 メニュー2 2 0
システムJ 2011/6 メニュー3 5 0
システムK 2011/6 メニュー1 1 0.5
システムL 2011/7 メニュー1 1 0
システムM 2011/7 メニュー1 / 2 / 3 4 / 2 / 36 0 / 0 / 5.0
合計     102 25.5

メニュー1 ・・・ 標準ハードウェアと標準仮想化ソフトウェアの環境(ミニマムパターン)
メニュー2 ・・・ メニュー1に、標準仮想マシン環境を加えた環境
メニュー3 ・・・ メニュー2に、ISA・SQLServerなど標準ミドルウェアを加えた環境

導入効果

社内向けアプリケーションを新規構築する場合や保守切れ等にともなって新規システムを構築する場合、「共用インフラ」は従来のアプリケーション個別にサーバーを構築する方法に比べて圧倒的にコストパフォーマンスが優れている。そのため保守ベンダーに運用作業を委託する等の特殊要件がない場合は「共用インフラ」が採択されている。

この仮想化技術を利用したプライベートクラウド「共用インフラ」を導入したことにより品質向上、コスト削減、納期短縮という3つ効果が得られた。

品質向上

  • ITインフラ環境の共通化に伴い、各アプリケーションへの提供レベルが均一となり、コスト管理等が容易になった
  • 仮想OSのひな形を導入したことにより「共用インフラ」提供における環境不具合や作業ミスによるスケジュール遅延等がなくなった

コスト削減

  • サービス利用側において、ITインフラ環境構築に要する工数(設計・構築・運用)が不要となった
  • 個別にITインフラ環境構築を検討・実施する場合と比較して、構築・運用のコスト面で圧倒的な競争力があり、コスト削減に寄与している

納期短縮

  • 利用検討および要件確定後、標準構成なら1仮想OSにつき4時間以内に利用可能となった
  • サーバー(仮想OS)増設、サーバーリソース追加、ディスク容量増設あるいはサーバーリソースの低減等ITインフラ環境のリソース変更に迅速に対応できるようになった

仮想化技術を利用したプライベートクラウドによる「共用インフラ」の設計・環境構築・運用に関するより詳細な情報をご用意しております。下記ボタンよりご連絡ください。

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