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第2章 :9つの「管理項目」の概要

11システム運用 「変更管理」のポイント

システム変更は時にシステム稼動全体に影響を及ぼすと心得よ !

システムトラブルはシステムに変更が加わったことが原因で発生しやすいものです。しかしシステムには日常的に、ハードウェア/ソフトウェアの追加、削除、入れ替え、データ量/処理量の増減といった、様々な変更が必要で、変更を行わないわけには行きません。そのためシステム変更にあたっては、危険性を十分意識し、可能な限り安全に実施できるように検討する必要があります。ではどうすれば安全かつ効率的に、システム変更を行えるのでしょうか?ポイントは5つあります。

1. 変更履歴を蓄積し、再利用する

システム変更作業のうち、日常的に頻繁に行われるもの (定常的な登録系作業) は、運用業務に組み込まれて明確な作業手順とチェックのもとに行われるため、大きなトラブルの可能性は少ないのですが、非定常的な作業 (大規模システム変更、トラブル対応変更など) に関しては、作業手順や、影響の確認、チェック方法などをその都度計画し実施する必要があり、作業もれ、チェックもれによるトラブルの危険性が高まります。このような変更作業の安全性、効率性を高めるために、変更履歴の蓄積と再利用が重要になります。変更作業の作業履歴保存用のデータベースを用意し、変更作業計画時に過去事例を参照することで、頻度の少ない変更作業の正確で効率的な実施に役立てることができます。

2. さまざまなフェーズでチェックをいれる

「計画」、「テスト」、「変更作業」、「結果確認」という変更作業の各フェーズにおいて、複数の人間によるチェックを行うことが重要です。一連の変更作業の妥当性をチェックし、問題があれば、その問題が取り除かれるまでチェックを繰り返すしくみも確立しましょう。

3. 定められた手順、段階に従って作業する

事前に作業体制、作業手順を決め、それに従って変更作業を実施します。理由のない作業の省略や、日程/手順の変更を行うとトラブルが発生しやすく、対応も困難になりがちです。

4. 戻し手順も忘れずに用意する

さまざまなチェックを行い、手順に従って変更を行ってもトラブルを招くことはあります。想定外の状況で強行突破を試みると問題をこじらせることが多いため、迅速に変更前の状態に戻すことが最も賢明です。戻し手順や環境 (バックアップなど) は、前もって準備しておきましょう。でなければ迅速に回復できないばかりか、戻し作業そのものが不可能になる場合すらあります。

5. "カタすぎる"管理はコスト高を招く

システム変更はトラブルという危険と裏腹なため、慎重なチェック体制と手順に従った作業が必須です。が、すべての変更作業に最高レベルの管理を行うのは管理負荷が膨大になり効率的とはいえません。そこで重要になってくるのが、コストとのバランスです。一般的には、変更作業ごとに影響度を考慮した管理レベル (変更区分) を設定し、影響度 (トラブルの危険性) の低い変更作業は、チェック回数を減らしたり、テストを軽くしたりすることで管理負荷 (コスト) をさげるという方法でバランスを取っています。

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