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第2章 :9つの「管理項目」の概要

3システム運用 「構成管理」の概要は?

1. 体制

構成管理を実施する上での責任者・担当者などの体制を整備し、役割を明確化することにより、より円滑な精度の高い構成管理を進めることが可能となります。下表にその例を示します。

名称 主な役割 該当者の例
構成管理責任者 構成管理における全責任を負う システム運用部長
構成管理担当者 構成管理を行う。変更管理や回復管理と密接に情報共有ができ、必要な修正・反映を構成規定書に対して実施させる強制力を持つ システム運用課長
システム運用担当者 (全般) 日々の運用管理業務 (システム変更作業、障害対応作業などすべて) を通じて、構成規定書の修正や新規作成を行っていく 運用担当者

2. 管理対象と管理内容

管理対象の各資源の構成情報を図表、一覧などで管理し、かつ、最新の構成情報を維持します。管理対象と管理内容は次の表の通りです。

管理対象 管理内容
ハードウェア構成 全体的な接続構成、機器一覧、ハードウェアごとの詳細な環境設定という3つのレベルで管理を行う。
  • ハードウェア接続構成
    ハードウェア全体の構成を把握するために、全体の接続図を作成、管理する。
  • ハードウェア機器一覧
    システムを構成するハードウェア機器について、その種類や機種番号、メーカーなどについて一覧表を作成し、管理する。
  • 各ハードウェア構成 (仕様・設定)
    ハードウェア機器ごとの仕様 (搭載スペック、能力など) や環境ごとの設定 (設定値) などについて、個別に文書として作成し、一元管理する。
ソフトウェア構成 ソフトウェア一覧、ソフトウェアごとの詳細な環境設定、ソフトウェアと業務アプリケーションとの関連という3つのレベルで管理を行う。
  • ソフトウェア一覧
    導入されているソフトウェアについて、その種類やソフトウェア名、バージョン、メーカーなどについて一覧表を作成し、管理する。
  • ソフトウェア構成 (環境・設定)
    各ソフトウェアにおける機能概要、設定や導入構成 (ディスク装置、ファイル名、各パラメータ設定値、ユーザーによるカスタマイズ、一時修正など) について、個別に文書として作成し、一元管理する。
  • ソフトウェアと業務アプリケーションの関連図
    ソフトウェアとそれを使用している業務アプリケーションとの関連を、マトリックスとして管理すると、変更時や障害時の切り分けがしやすく便利である。
ネットワーク構成 接続構成、機器一覧、機器ごとの詳細な環境設定、回線一覧という4つのレベルで管理を行う。
  • ネットワーク接続構成
    ネットワーク全体の構成を把握するために、全体の接続図を作成し、管理する。
  • ネットワーク機器一覧
    ネットワークを構成するネットワーク機器について、その種類や機種番号、メーカーなどについて一覧表を作成し、管理する。
  • ネットワーク機器構成 (詳細)
    各ネットワーク機器の仕様 (搭載スペック、能力など) や環境ごとの設定 (設定値) などについて、個別に文書として作成し、一元管理する。
  • ネットワーク回線一覧
    回線については、以下の項目を一覧表で管理する。
    • 回線名 (ID)、ライン名
    • 品目、速度、回線区間
    • 起点/終点情報 (住所、ビル名、フロア、担当 (申請) 者、MDF/IDF番号、収容場所、接続機器、自営業者、連絡先など)
    • 開通日など
デスクトップ構成 クライアントPCやプリンタの、ハードウェア構成、ソフトウェア構成、利用者など、構成情報を管理する。デスクトップ資源における管理情報は、利用ユーザーなどにより容易に変更されるものが多く、こういった動的変更についても、確実に情報収集が可能となるよう、デスクトップ資源の構成情報の元となるインベントリ情報の収集などは、ツールなどを利用し自動収集、自動反映するしくみ (システム化) が必要となる。デスクトップ管理には、以下のような項目が必要である。
  • クライアントPCの利用者などの構成情報
    資源番号 (パソコン番号、プリンタ番号)、機種名、使用者、使用者ID、使用者所属部門、利用場所 (拠点名、フロア) など
  • ハードウェア構成
    CPU、メモリ、ハードディスク、ネットワークカード (LAN、モバイル (携帯、PHS) ) など
  • ネットワークアドレス
    Macアドレス、IPアドレスなど
  • ソフトウェア構成
    導入ソフトウェアとバージョン (OS、OAツール、ブラウザ、言語環境、ドライバ、アプリケーションなど)
  • ソフトウェアライセンス情報
    ソフトウェアの契約、ソフトウェアの契約本数と実利用本数
設備
  • 管理部署の明確化
    • システム運用の視点では、マシンセンターやマシンルームといった、サーバー設置用フロア施設の設備を対象とする。
    • 一般的に事務用オフィス (フロア) については、総務部門が管理する。
  • 設備に含まれる項目
    • 電源系 (電源容量、分電盤、UPS、CVCF、非常用発電装置など)
    • 空調系 (容量、設定など)
    • フロアレイアウト (レイアウト図、フリーアクセス、ケーブル配線、ケーブル長など)

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