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第2章 :9つの「管理項目」の概要

2システム運用 「構成管理」のポイント

いかなるときも"使える"情報としてメンテナンスしておくこと !

構成管理で管理されるシステム構成情報は、すべての運用管理の基礎となる情報です。

  • 変更作業や障害発生時の原因分析や影響分析 (影響範囲の特定) など、日々発生する様々なシステム運用業務に必要
  • 企業が所有する機器やソフトウェアを資産として管理する「資産管理」との情報連携に必要
  • 「稼動管理」や「性能管理」において、管理基準の見直しに必要
  • 「回復管理」において、問題箇所特定、原因切り分けに必要

というように構成情報はあらゆる場面で利用されるため、常に最新のシステム構成を反映していないと、運用全体の品質が損なわれることになりかねません。
では、信頼性の高い構成管理を行うにはどうすればよいのでしょう?重点ポイントは4つです。

1. 構成情報はいつも最新に

構成管理では、機器やソフトウェアなどの新規導入や廃止といった情報を、確実に把握・反映し、構成情報が常に最新の状況 (情報) となっていることが極めて重要となります。実際のシステム構成と管理情報にズレが生じると、現状構成が信頼できないものとなるばかりか、トラブルの原因になってしまうことさえあるのです。

2. 最新情報の反映は強制的に

例えばコンピュータ・システムに対して変更を行う場合、構成管理で把握する構成情報を基に、変更計画が作成され、変更管理のもと変更作業が行われます。変更によるシステム構成要素の追加・変更・廃止については、その結果 (構成情報) が構成管理に確実にフィードバックされるような強制力を持たせるしくみを考えましょう。

3. 構成情報は階層化、システム化を

全体から末端までの情報を迅速に把握しやすくするために、システム構成を階層的に記述することが重要です。例えば、

  • ◎1ページでシステム全体の概念図を作成
  •  →規模に応じてこの中の一つのサブシステムを1ページで記述
  •   →さらに構成要素ごとに詳細化
  •    →これをもとに、機器IDを付与し、ID順の全機器一覧を作成

という階層化です。また構成機器やソフトウェア数が多くなると、すべてを紙で管理するには矛盾なく最新化するのが困難なため、システム化する方が無難でしょう。

4. クライアント環境ももれなく

システム運用部門が掌握しているコンピュータセンター内の機器は上述のような構成管理のしくみを用意すれば、情報の最新化を保つための集中管理が可能ですが、クライアントパソコンやフロアプリンタ、拠点内LAN設備については、組織変更や社員の増減により、購買部門で新規購入や廃棄が実施され、システム部門が把握できない場合もあるため、こういったケースでも確実に、構成管理へ情報を反映できる体制・業務フローを整える必要があります。また、デスクトップ資源は、利用ユーザーなどが容易に変更できるものが多いため、動的な変更情報を確実に収集するしくみが必要です。デスクトップ資源の構成情報の基となるインベントリ情報などを、自動収集・自動反映するしくみを、ツールを利用してシステム化するのも1つの方法です。

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