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第5章 :ケーススタディ

3【ケーススタディ1】もっと詳しく : 仮想テープ装置のデータを安全かつ低コストで移行

仮想テープ装置はその使い勝手の良さから、業務での使用頻度が高くなっており、そのため装置の停止時間を多く取ることができなかったり、容量の増加から媒体搬送のリスクが高まったりと、移転の難しい機器となっている。

昨今では、仮想テープ装置にレプリケーション機能が搭載される機種も登場しており、データ移行作業を実施するにあたってデータ保全のための選択肢は増えている。しかしながら、ディスク装置と仮想テープ装置の両方に、2種類のレプリケーション環境が必要となるため、コスト的な課題は無視できないほどに大きい。

この解決策の1つとして、流通A社のシステム移転を支援した際、仮想テープ装置のデータ移行をディスク装置のレプリケーション機能を使用して実施した。これにより仮想テープ装置用のレプリケーション環境を作成することなく、停止時間を減らし、媒体搬送のリスクをなくし、コストを削減することができた。

移行手順

説明図:移行手順

  1. レプリケーション機能を使用できるディスク装置に、仮想テープ装置専用のディスク装置を準備
  2. 仮想テープ装置に保管されているデータで、移行可能なデータを精査
  3. 移行データのテープラベルを取得
  4. 移行データを仮想テープ装置から仮想テープ装置専用ディスク装置へコピー (DITTOによりコピー)
  5. 負荷の低い時間を使用し、レプリケーション機能でデータを移転先にコピー
  6. ディスク装置から仮想テープ装置へコピー (DITTOによりコピー)
  7. 移行後のデータからテープラベルを取得
  8. 移行前後のテープラベルの比較によりデータの整合性を確認

考慮点

  • 仮想テープ装置をテープで管理している場合は、管理データに不整合が起きないように注意する
  • どのデータをいつ移行するかなど、細かな精査が必要である
  • 仮想テープ装置の容量を考え、本来のディスク装置のレプリケーション機能処理に影響が出ないように配慮する

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