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第3章 :移転推進の勘どころ

6システム移転推進の勘どころ [6] 移転推進

移転作業は、作業項目によっていくつかのフェーズに分けて推進していく。それぞれのフェーズの役割や目的によって、何を重視するかも変化していくことになる。ここでは「計画」、「環境構築」、「テスト」、「リハーサル」、「移転」の5つのフェーズを想定した。またこれらフェーズとは独立した存在 (機能) として「移転推進」を配置した。各フェーズ / 機能についてアークシステムが考える勘どころを紹介するのでぜひ参考にしていただきたい。

移転推進

移転作業には、全体推進を担う役割 (機能) が必要である。スケジュール管理や各種課題の管理、関係部門などへの説明会の開催などは、この全体推進の担当者が責任を持って実施する。

主な作業 ドキュメント
  • 定例ミーティング
  • スケジュール管理
  • 各種説明会
  • 課題管理
  • WBS
  • 議事録
  • リスク & ペンディング表
  • 説明会資料

勘どころ

  • 各フェーズにおいて、進捗遅延に対する対策の迅速さが必要である。遅延タスクには、その重要性に応じて、人員をシフトするなど、適切な判断が求められる。
     
  • 移転推進のための定例ミーティングに準備するものとしては、リスク & ペンディング表、WBSで充分である。多くの文書は必要ない。
     
  • 移転の意義、方針、内容についての説明会を開催する場合は、適切な説明タイミングを検討する。移転プロジェクトについてコンセンサスを得るべき関係者は、ステークホルダー、顧客、現本番環境の運用担当、開発担当、プロジェクト要員など多岐に渡る。タイミングとしては、プロジェクト開始時と、移転直前は必須である。例えば、データ移行に関して本番環境 (移転元) の凍結日時と業務制限を、説明現場である運用担当と開発担当に周知する場合、早すぎても忘れられてしまうし、直前すぎると反感を買う恐れがある。当該企業の文化や慣習にもよるが、実施日の3週間前に相談、1.5週間前に説明会および正式広報くらいが妥当であろう。
     
  • 利害関係や組織変更による問題や様々な不安要素が想定される「システム移転」であるが、全体推進における成功への近道は、いかに多くの関係者の協力を得るかに尽きる。よって、協力依頼にかけるパワーを惜しんではならない。ただし、ここで忘れてはならないのが、「現行の本番業務の安定稼動が最優先である」という意識であり、移転による支障を出さないよう配慮する意識を常々もちあわせることが重要である。

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