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第3章 :移転推進の勘どころ

5システム移転推進の勘どころ [5] 移転

移転作業は、作業項目によっていくつかのフェーズに分けて推進していく。それぞれのフェーズの役割や目的によって、何を重視するかも変化していくことになる。ここでは「計画」、「環境構築」、「テスト」、「リハーサル」、「移転」の5つのフェーズを想定した。またこれらフェーズとは独立した存在 (機能) として「移転推進」を配置した。各フェーズ / 機能についてアークシステムが考える勘どころを紹介するのでぜひ参考にしていただきたい。

移転

移転フェーズでは、リハーサルなどこれまでのフェーズで確立した手順や手法に則り、移転業務を実施する。「やることはやった」といえる状態でのぞみたいフェーズである。

主な作業 ドキュメント
  • 移転作業
  • 移転判定ミーティング
  • タイムスケジュール
  • 移転チェック表
  • 移転体制図 / 連絡表
  • 課題管理表
  • 移転手順書
  • 判定会議基準一覧

勘どころ

  • 移転の切り戻し判定の早期化のため、チェックポイント (判定会議) は複数設定し、「切り戻し基準」、「判定責任者」も明確にしておく。
     
  • チェックポイントは、戻し作業を実施しても業務影響がない時間に設定しておく。
     
  • 体制図では、「誰が」、「どの時間に」、「どこに」いるかがわかるようにする。また移転当日の人員の拠点間移動は、物流担当以外、ゼロを目指す (移動時の事故によるリスクを極小化するため) 。
     
  • 移転時の拠点は、移転元、移転先と最低2箇所あるが、移転本部は、「移転先」に設ける。拠点間の情報共有の迅速化のため、テレビ会議システムを使用するなど、常に拠点間の状況が確認できる環境を準備することが望ましい。
     
  • 移転作業対応メンバーの体調管理に配慮する。例えば、拠点間移動で疲れがたまっていると人為的事故につながる恐れがあるため、メンバーの負荷バランスを考慮することも、移転計画立案時の重要な要素である。
     
  • ハードウェア、ソフトウェアそれぞれのベンダーに待機要員を "厚め" に依頼する。移転元、移転先それぞれにおいて、緊急時に迅速な対応がとれる体制を配置する。
     
  • テスト / リハーサルを事前に実施できない "一発勝負" の項目について、対策を再度確認する。
     
  • 移転本部における当日の全体マネジメントに関しては、大局的観点から状況判断を行う。基準を重視し、微細な事象は切り捨てるくらいのメリハリのある判断が必要となる。

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