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第2章 :システム移転のテクノロジー
6【コラム】レプリケーションについて
近年、ハードウェアやソフトウェアの進化によって、遠隔地へのレプリケーションが可能となり、さらにネットワークの進化によって、大容量データの移行がより安価に実現できるようになった。停止することができない業務を含むシステム移転や、災害対策においては必須のテクノロジーである。
レプリケーションの方法は、同期か非同期か、非同期の場合は書き込み順序の保証があるかないかによって、3つに分類することができる。それぞれについて簡単に解説しよう。
同期型
移転元 (プライマリー) で使用中のデータと、移転先 (セカンダリー) のデータとが、完全に同期の取れている状態である。移転先へのデータ書き込み終了を待つため、移転元への影響もある。データ保障の面では、最高の安全性を保つ。
例)
IBM : DS8000 (Metro Mirror 機能)
EMC : Symmetrix DMX (SRDF/S)

図2-6-1.同期型のレプリケーション
非同期型 (書き込み順序保証あり)
移転先 (セカンダリー) へのデータ書き込みは、非同期で行われるため、移転元 (プライマリー) への影響は少ない。書き込み順序が保証されるため、移転元でトラブルが起こった場合でも数秒前までのデータが保証される。
例)
IBM : DS8000 (Global Mirror 機能、ESS XRC 機能)
日立 : Universal Storage Platform (Universal Replicator)

図2-6-2.非同期型のレプリケーション (書き込み順序保証あり)
非同期型 (書き込み順序保証なし)
移転先 (セカンダリー) へのデータ書き込みは、非同期で行われるため、移転元 (プライマリー) への影響は少ない。しかし、移転元でトラブルが起こった場合、データの保証は、整合性データを取得する周期に依存する。
例)
IBM : DS8000 (Global Copy 機能)

図2-6-3.非同期型のレプリケーション (書き込み順序保証なし)










