当社エンジニアによる書き下ろし技術レポート Close-Up IT

技術レポート 新着RSS(Atom)

この記事に関連するサービス
システム・インフラ基盤の設計・構築
この記事に関連するお問い合わせ
お問い合わせ

第2章 :システム移転のテクノロジー

5システム移転計画策定ファクターとデータ移行方法との関係

1節で述べた「移転計画策定ファクター」と、3節で述べた「データ移行方法」をマトリックスにして、メリット、デメリットを整理したのでぜひご参考いただきたい。システム移転業務において何を重視するかはそれぞれの環境で異なるものであるが、いかに納得した形で関連事項のバランスを取ることができるかが、システム移転成功のカギと言えよう。

  データ移行方法
装置の物理搬送 媒体を使用したデータ移行 データ記憶装置のレプリケーション
移転計画策定ファクター 安全性 ×
搬送により、装置故障のリスクあり。

搬送により媒体故障のリスクがあるが、移行元データは残っているため、時間や期間のロスは発生するものの、データロストの危険はない。

データを二重化しているため、安全性は高い。
コスト
待ち受けシステムを作る必要がなく、設備や人件費のコストが少なくてすむ。

待ち受けシステムを構築し段階的にデータ移行するため、一時的に設備や人件費を二重で持つことになる分、コストがかかる。
×
待ち受けシステムのコストのほか、レプリケーション環境を作るためのコストがかかる。
業務停止時間 ×
移転距離にもよるが、装置搬送のため、一般的には多くの業務停止時間を必要とする。

ある程度の業務停止時間は必要となるものの、段階的にデータを移行することで、停止時間を削減することができる。

レプリケーションによってネットワークを通じたデータ移行を実現するため、業務停止時間は最小限ですむ。
移転期間
データを一括移行するため、移転期間は短くてすむ。

待ち受けシステム構築などのため、ある程度の移転期間を必要とする。
×
レプリケーション環境構築やテストのため、ある程度の移転期間を必要とする。
総評 移転距離が少ない場合、コストメリットを最大限に享受できるため、有力な選択肢となる。 ある程度の業務停止時間および移転期間が確保できる場合、コストと安全性のバランスが取れた有力な選択肢となる。 高い安全性や、業務停止時間の極小化を最重視する場合、有力な選択肢となる。

このページの先頭へ