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第1章 :はじめに

1システム移転業務の全貌と本稿の対象範囲

企業合併にともなうシステム統合、データセンターの引越し、災害対策センターの構築など、システム移転の目的は多種多様であるが、移転に必要な業務の流れや体制 (役割) は概ね共通している。

図1-1.システム移転業務全体の概略図
図1-1.システム移転業務全体の概略図

業務の流れとしては、計画、リハーサル、移転といったフェーズに加え、待ち受けシステムや待機系システムが必要な場合、また、システム構成や業務アプリケーションに変更が入る場合などは環境構築やテストといったフェーズが必要となる。

体制面では移転推進担当をはじめ、システム基盤、運用、開発、ネットワーク、設備など、コンピューターセンター全般に渡る広範囲な推進、協力体制をつくる必要がある。

通常、システム移転は何度も経験できるものではないが、絶対に失敗できない業務である。そのため、どのようなプランを採択し、いかに推進していくかが成功のカギを握る。そこで本稿では、私たちが長年にわたって数多くのユーザー企業を支援してきた経験とノウハウをもとに、コンピューターシステムの移転に関する技術レポートを提示したいと思う。なかでもシステムやセンターの根幹となる汎用機システムに焦点をあて、主に移転推進、システム基盤、運用の役割について、テクノロジー面や推進面、運用面からポイント、勘どころを紹介する。

なお本稿では、網羅性を高めることに考慮し、データセンターの引越しを想定して解説していく。これ以外が念頭にある方は、適宜、読み替えていただきたい (災害対策センターの構築が念頭にある場合は、待ち受けシステムを待機系システムと読み替えるなど) 。

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